セカンダリーを出た後どうする?(2)
3校訪問して興味を持って見てきたのは寮のセキュリティーだけではなく「11年を終えた後に子供達がどの程度12年に内部進学できているのか?」というところ。
最初の1校は学内にAレベルがあると紹介さえているインターです。
オフィスの壁には11年次に受けるイギリスの統一試験の結果が子供さんの名前とともに貼り出されていました。
トップは中国系の子供さんのようで、5科目のクレジットどころか10科目くらいでほぼ全てAプラスの文句ない成績。
内部進学しなくても私立のカレッジで奨学金を出して勉強させてくれるところがいくらでもありそうな成績でした。
日本人の子供さんは?と見ると、数名日本人らしき名前がありましたが、やはり途中から英語にとなると時間的に厳しかったのか「5科目のクレジット」というプリUに進学する成績は取れていませんでした。
それではディプロマに進める3科目では?というと、これもクリアできていなかったので、多分半年から1年勉強し直して統一試験を受けなおすことになるのではないかと想像しますが、5科目C以上は現実問題かなりハードルが高いのではないでしょうか。頑張ってもらいたいところではありますが。
(日本に帰る、日本の高校に編入するという選択肢は取れるのでしょうか?または通信で日本の高卒認定試験の勉強をしているとか、何かイギリスの試験だけではない手当をされているのならいいのですが、、、。赤の他人ではありますが、心配になってしまいます。)
2校目は上の2年はIBになっているイギリス系インターでしたが、オフィスに全学年のクラス毎の写真が載った、日本でいう卒業文集のようなものが置いてあって(記念のために毎年作られて全員に配られます。)中を見てみると、11年までは20名前後のクラスが3クラスづつあるのですが、IBディプロマの12年13年になると10名程度の人数で1クラスのみ。
できてまだ8年なので上の学年は人数が少ないのかと思って尋ねてみたところ、IBディプロマコースに進めるのは学校側がIBで頑張っていけるだけの能力や強い意志があると認めた子供だけで、それ以外はIBディプロマコースは取れない、つまり12年には内部進学できないシステムだそうです。
60ー70人くらいいた11年生が12年になる時には10人程度に。
それ以外の子はそのインターを去ってどこに行っているのでしょうか???
3校目はできて間もないインターで12年13年はAレベルを取ることになっています。
現在いる子は下から育ってきた子ではなく、外部から奨学金で集められてきた子供達だと想像します。
(有名大学に進学する子が出れば学校の宣伝になるので奨学金=宣伝費です。)
下から上がってくる子が将来的に何割くらいAレベルに進めるのかはまだまだ未知数です。
インターで12年に内部進学できなかったらどうすればいいのか?
一般的には、私立のカレッジのプリUに移るか、ファウンデーションコースなどを取ることになります。
成績によってはディプロマしか選択できない場合も。
一般的にプリUのコースの中での難易度は科目数や内容から
IB ディプロマ〉Aレベル 〉カナダ、オーストラリアという印象です。
より入学が難しい大学、特にアメリカの超難関大学を目指す場合はIBディプロマ、イギリスの難関大学やマレーシア国内の難関学部(医学部、法学部)を目指すならAレベル、そうでなければ期間も短くて済み結果的にお金の節約にもなるオーストラリアやカナダのプリUを選択する学生が多いような印象を受けています。
またはマレーシアの大学で行きたい大学ややりたいことがすでに決まっている場合は、早く大学の授業を受けられるように、期間が短くて済むオーストラリアとカナダのプリUまたは各大学のファウンデーションを、という選択になるケースが多いです、ローカルの学生の場合は。
他に「アメリカに行きたい。でもお金を節約したい。」という場合は、アメリカンディグリートランスファープログラムを選ぶ子もいます。
ただこういったコースからアメリカの超難関有名大学に入れる可能性は高くない(全ての大学でマレーシアでの単位を認めてくれるわけではないので)ため、同じアメリカ行きでも超難関大学志望者はIBやAレベルを選択する傾向にあります。
ちなみにうちの子のAレベルの先輩には、科学オリンピックでの金メダルに加えAレベルでの優秀な成績を収めMITに進学し、卒業後はグーグルに就職した女の子もいますが、そういう子はアメリカ行きを決めていてもアメリカンディグリートランスガーファープログラムは最初から取りません。
「難しいカリキュラムで良い成績を取ること」がライバルに打ち勝つ一番の方法だからです。
(MITはAレベルで全てA*を取ってもそれだけでは入れてもらえません、多分。落ちている先輩が実際いますから。成績以外のプラスアルファが必要で、彼女の場合科学オリンピックのメダリストというのが大きかったのだと思われます。)
注)最近カナディアンのプリUに留学中の日本人留学生の親御さんから「なぜカナディアンプリUからアメリカを目指す子が少ないのか?(意外だった)」というご質問のメールをいただいたので、マレーシアのプリU事情を説明してみました。
答えは、
カナダやアメリカに行きたくてカナディアンプリUに行っているわけではない子が多いから、です。
(元々マレーシア私大進学希望で時間節約=お金節約目的の子が存在する。またインターでIBやAレベルに内部進学できなかったレベルの子が来ている可能性がある。)
もちろんイギリスのカリキュラムにはない魅力を感じてカナダやオーストラリアのプリUに行っている子もいっぱいいるとは思いますが、みんながみんなそうではない、いろいろな事情でカナダ、オーストラリアのプリUなんだ、ということです。
最初の1校は学内にAレベルがあると紹介さえているインターです。
オフィスの壁には11年次に受けるイギリスの統一試験の結果が子供さんの名前とともに貼り出されていました。
トップは中国系の子供さんのようで、5科目のクレジットどころか10科目くらいでほぼ全てAプラスの文句ない成績。
内部進学しなくても私立のカレッジで奨学金を出して勉強させてくれるところがいくらでもありそうな成績でした。
日本人の子供さんは?と見ると、数名日本人らしき名前がありましたが、やはり途中から英語にとなると時間的に厳しかったのか「5科目のクレジット」というプリUに進学する成績は取れていませんでした。
それではディプロマに進める3科目では?というと、これもクリアできていなかったので、多分半年から1年勉強し直して統一試験を受けなおすことになるのではないかと想像しますが、5科目C以上は現実問題かなりハードルが高いのではないでしょうか。頑張ってもらいたいところではありますが。
(日本に帰る、日本の高校に編入するという選択肢は取れるのでしょうか?または通信で日本の高卒認定試験の勉強をしているとか、何かイギリスの試験だけではない手当をされているのならいいのですが、、、。赤の他人ではありますが、心配になってしまいます。)
2校目は上の2年はIBになっているイギリス系インターでしたが、オフィスに全学年のクラス毎の写真が載った、日本でいう卒業文集のようなものが置いてあって(記念のために毎年作られて全員に配られます。)中を見てみると、11年までは20名前後のクラスが3クラスづつあるのですが、IBディプロマの12年13年になると10名程度の人数で1クラスのみ。
できてまだ8年なので上の学年は人数が少ないのかと思って尋ねてみたところ、IBディプロマコースに進めるのは学校側がIBで頑張っていけるだけの能力や強い意志があると認めた子供だけで、それ以外はIBディプロマコースは取れない、つまり12年には内部進学できないシステムだそうです。
60ー70人くらいいた11年生が12年になる時には10人程度に。
それ以外の子はそのインターを去ってどこに行っているのでしょうか???
3校目はできて間もないインターで12年13年はAレベルを取ることになっています。
現在いる子は下から育ってきた子ではなく、外部から奨学金で集められてきた子供達だと想像します。
(有名大学に進学する子が出れば学校の宣伝になるので奨学金=宣伝費です。)
下から上がってくる子が将来的に何割くらいAレベルに進めるのかはまだまだ未知数です。
インターで12年に内部進学できなかったらどうすればいいのか?
一般的には、私立のカレッジのプリUに移るか、ファウンデーションコースなどを取ることになります。
成績によってはディプロマしか選択できない場合も。
一般的にプリUのコースの中での難易度は科目数や内容から
IB ディプロマ〉Aレベル 〉カナダ、オーストラリアという印象です。
より入学が難しい大学、特にアメリカの超難関大学を目指す場合はIBディプロマ、イギリスの難関大学やマレーシア国内の難関学部(医学部、法学部)を目指すならAレベル、そうでなければ期間も短くて済み結果的にお金の節約にもなるオーストラリアやカナダのプリUを選択する学生が多いような印象を受けています。
またはマレーシアの大学で行きたい大学ややりたいことがすでに決まっている場合は、早く大学の授業を受けられるように、期間が短くて済むオーストラリアとカナダのプリUまたは各大学のファウンデーションを、という選択になるケースが多いです、ローカルの学生の場合は。
他に「アメリカに行きたい。でもお金を節約したい。」という場合は、アメリカンディグリートランスファープログラムを選ぶ子もいます。
ただこういったコースからアメリカの超難関有名大学に入れる可能性は高くない(全ての大学でマレーシアでの単位を認めてくれるわけではないので)ため、同じアメリカ行きでも超難関大学志望者はIBやAレベルを選択する傾向にあります。
ちなみにうちの子のAレベルの先輩には、科学オリンピックでの金メダルに加えAレベルでの優秀な成績を収めMITに進学し、卒業後はグーグルに就職した女の子もいますが、そういう子はアメリカ行きを決めていてもアメリカンディグリートランスガーファープログラムは最初から取りません。
「難しいカリキュラムで良い成績を取ること」がライバルに打ち勝つ一番の方法だからです。
(MITはAレベルで全てA*を取ってもそれだけでは入れてもらえません、多分。落ちている先輩が実際いますから。成績以外のプラスアルファが必要で、彼女の場合科学オリンピックのメダリストというのが大きかったのだと思われます。)
注)最近カナディアンのプリUに留学中の日本人留学生の親御さんから「なぜカナディアンプリUからアメリカを目指す子が少ないのか?(意外だった)」というご質問のメールをいただいたので、マレーシアのプリU事情を説明してみました。
答えは、
カナダやアメリカに行きたくてカナディアンプリUに行っているわけではない子が多いから、です。
(元々マレーシア私大進学希望で時間節約=お金節約目的の子が存在する。またインターでIBやAレベルに内部進学できなかったレベルの子が来ている可能性がある。)
もちろんイギリスのカリキュラムにはない魅力を感じてカナダやオーストラリアのプリUに行っている子もいっぱいいるとは思いますが、みんながみんなそうではない、いろいろな事情でカナダ、オーストラリアのプリUなんだ、ということです。
- 2015.09.19 Saturday
- インターナショナルスクール IBケンブリッジ以外
- 20:23
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- by マレーぐま です