calendar

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< October 2019 >>

categories

archives

全然トコロテン式ではないマレーシアの大学

昨日は下宿屋の修理と掃除に行ってきたのですがJB出身のRoom Bの子のご両親が泊まりに来ていました。
お父さんが心臓病で以前サンウェイメディカルで手術を受け、3ヶ月に一度定期検査がある度に泊まりに来ます。
お母さんは娘さんのためにキッチンで手料理を作るのに忙しくしていました。

お父さんは手持ち無沙汰そうで、早速夫と世間話を始め、娘さんの大学での勉強の話しになりました。
うちの子と同じ歳ですがAレベルには行かずにオーストラリアンのプリUで時間節約をしたため、ビジネススクールの同じコースにいますが何学期か先輩にあたります。

数学を使った資格取得を目指すコースで、無事卒業できればアメリカとカナダの資格試験団体から試験の科目のうち3科目の免除が与えられます。
それ以外の科目は働きながら勉強し追加で受けていく形になります。
(または2年からイギリスの提携大学へ編入するか、3年が終わってからイギリスでマスターを取るといった選択も可能です。)

入学には最低Cの成績が取れていればよくて、入る際の敷居は低いのですが、卒業はアメリカをやカナダの資格団体に認められるだけの成績を取っていなければいけないたため、出口はかなり狭くなっていて、3年間無事に終えて卒業していく確率はなんと「25パーセント」だそうです。

マレーシアの私大の場合、日本と違って同じ大学内でコースを変えることが容易で、やってみて合わないと感じたら他のコースを受け直す(成績のデータ提出のみ)こともできるので、まず資格取得を目指す難しいコースに入ってみて、ついていけない場合や合わないと感じた場合は他に移るケースも実際多いので、そのせいもあると思いますが。

ただ、一般的に言えるのは、海外の大学の卒業証書がもらえるツイニングのコースや、海外の資格取得目的のコースは、「入り口は広くても出口は狭い」という点です。
海外の大学の分校含め私大にとって教育は「ビジネス」なので、収入を増やすためにできるだけ多くの子を入学させ、2年目からはついていけない子はどんどん淘汰され、そういった子が払った1年目の学費でできのいい子に払う奨学金を賄うというビジネス戦略なんです。

ファウンデーションを取らなくてはいけないノッティンガムを避け、いきなりディグリーに入れるモナシュ大学を選ぶ日本人留学生さんも増えてきているようですが、日本の高校大学の成績プラス英語の検定試験の結果だけで入れる、入るのが簡単に思える大学でも、入ってからなかなか先に進めない可能性は高いので、そのあたりはよく考えてから受験するべきです。


日本の考えだと「受験して合格すること」がとても大事に思えてしまいますが、マレーシアの場合は「入ってからいかに努力するか」が卒業まで漕ぎ付けることができるかどうかに大きく影響します。

外国人の場合は大学が求める成績が取れなければイミグレからビザの延長が却下され、大学へ通い続けることができなくなってしまいます。
せっかく安くはないお金を払って留学したのに、泣く泣く帰国する留学生も多いと聞いています。日本人に限らず。

以上のような現実がある以上、日本の成績だけで楽して入って、入ってから落ちこぼれるより、ファウンデーションなどでしっかり英語力と大学の授業についていける力をつけてからディグリーに進む方が得策ではないかと思います。

特にグローバル企業での就職を目指す場合は、大学名だけではなく成績も重視されます。
イギリスにならってファースト、アッパーセカンドなどという言葉を使って表しますが、就職にしても院への進学にしても「せめてアッパーセカンドじゃないと」というのはよく言われているようです。
ローカルの子達でも大企業に勤めたいと思っているような子は「アッパーセカンド以上」を目指して努力しています。

注)イギリスの大学の成績の表し方はウィキペディアなどにも載っていますから、まず自力で検索してくださいね。