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どんな人が騙されたのか?具体例



どんな人が詐欺にあってしまったのかの具体例が2月の新聞に載っていました。
「博士号のために5万リンギット払った中医が10人被害に」

マレーシアにも中国の伝統医学で診察をする中医はたくさんいますが、単に自称の人も多く玉石混合。
そのためマレーシア政府は昨年中医師に関する法律を作りました。
今後は基本大学で中医学を学んだ人、あるいは5年制専門学校を出た人でないと中医とは認められない。
大学に行ってない人、または「5年制」の専門学校に行っていない人(昔は5年制ではなかった)は、技術や知識を図るためマレーシアに3つ存在する中医のアソシエーションに加入するための試験を受験して合格しなければならないことになっています。


中医登録の条件を満たしていなくて、でも試験に合格するか不安で自信がない人が詐欺のターゲットになったのではないかと想像できます。この会社、前はビジネスの学位を売っていたそうですが、中医登録に関する法律が決まってすぐに「中医学の博士号ビジネス」に参入したらしいです。目の付け所がいいというか。

もちろん純粋に「もっと勉強したい!」という熱心な中医さんが被害にあっていたのかもしれないので決めつけてはいけませんが。

アメリカの大学の中医学の博士号が取れるという話が、大学自体がアメリカで認められていないものだった(単なる会社組織だった)ので記事は騙された被害者的な書かれ方をしているようです。
実際にマレーシアで大学院のキャンパスがあって(たとえショップロットの中であっても)授業を受けていたのか、通信教育だったのか、それとも単にお金で博士号を買う気だったのかについては書かれていなかったのですが。
中医登録のためだったなら期限までに早く証明書を入手したいという心理の人も多かったはず。
本来中医学の博士号は中医の勉強と博士課程、研修なども含めるとトータルで11年くらいかかるそうです。まともに勉強するとしたら大変なことです。だからこそ価値があるんだと思います。

成績、お金、勉強にかける時間のどれかが不足していて、でもどうしてもそれが勉強したいあるいは証明が欲しいというような環境に置かれている人が、
「成績が悪くても入れる。」
「他に比べて格安。」
「普通より短い時間でOK。」
などという釣り言葉に騙されてしまうのかなあと感じました。

夫の国から海外の医学部や看護学部に入った子も、成績がよければ自国の国立大学に入れたはず。
お金があれば欧米のしっかりしたカリキュラムの大学に通えたはず。(卒業後そこでビザがもらえるかはまた別問題ですが自国に戻れば認められる大学もないわけではない。)

成績が足りず、お金も足りず、でも医者になりたい、看護師になりたいという子が騙されてしまいました。

プラス情報収集能力ですね。
相手国の医師会や看護学会にメールなり電話なりしてそこの大学の評価を確認するとか、少しでも自分で動いていれば被害にあうのは避けられたはずです。

中医の人で被害にあった人も、アメリカにまず問い合わせてみるべきだったと思います。どこの国にも中医が登録しなければいけない組織とかあるはずなので、その「自称」大学の中医学の博士号がアメリカで中医として登録するために認められているものなのかどうか、聞くべきでした。
言葉の問題で難しければ言葉が堪能な人に通訳や翻訳を依頼するとか、いくらでも方法はあるはず。(そもそも英語で博士号を取ろうという人が英語で簡単な質問もできないはずがないと思うのですが。まあそれは置いておいて。)
何か決断する前に、ちょっとの手間や時間、お金はケチらずかけてみるべきだと感じます。


注)2月の18日の記事では実際に被害にあった人の話が載っていて、経験のある中医の人が「臨床経験があればそれが認められて博士号が取れますよ。」っていうネットの宣伝につられてお金を払ってしまったそうです。
この場合は単に自分に箔をつけたかったという人が被害にあったようです。